2021-12-03 想い出の散歩(4) 思い出の散歩 林を抜けるとグランドに出た。やはり昼休みで誰も居ない。ゆっくりと歩きながら、言葉が出なくなった。僕の胸の動悸が激しくなった。手を触れ合せるか、肩に手を置くかして、彼に告白したいと思った。ただそばを歩くだけ、二人だけならそれでも良いけど、思いを伝えたいと思った。明日以降はもう会えなくなるのだから、どうなっても良いと思った。けど、何も出来なかった。ただ傍らを歩き続けるだけ。それが僕なんだ。