好爺Gさんで、まいらう

やほおブログ難民だす

心豊かな暮らしを

出会い

浅草のおまわりさんとの
取り調べごっこのお話ではなく、
バーでの出会いのお話。

その晩は、水曜日で、僕の知る限り、
最も客の少ない日。

僕が行った時には、2名の先客が居た。

その内の一人は、何カ月か振りの
来訪ということだった。

閑散とはしてたが、そういう
めったに会えない人、もしかしたら
もう2度と会わないかも知れないような
人と会えたのはラッキーだと思った。

もう一人は、僕と待合せを
してた人だった。

活動の場所、時間が違うので、
そんなに頻繁には会えない人。

少しの間の楽しい一時。

その二人の客は用事があり、
早めに引き上げた。

そして、客は僕だけになった。

しばらくして、金曜日に何度か
会った人が来た。

その人もほどなくして帰り、
またまた、僕一人だけに。

暫くはマスターと話をしてたが、
10時くらいになったので、
帰ることにし、清算をした。

すると、また新たな客が一人来た。

なんでも1年振りとか、...。

若干年上だけど、
考えの組み立て方が自分と
似てる人。

これまで、そういう人には
出会わなかった。

その人は、浅草の他の店に入ってから、
そこに来たらしい。

よくよく話を聞くと、その晩、
地下鉄の同じ車両に乗ってた
らしい。

なんという、不思議。
なんという、運命。

僕がもう少し早く帰っていれば、
仕事がスムーズに片付いていれば、
その日に待ち合わせをしなければ、
多分、会うことが無かったかも
知れないのに、
1日に2回も会ってしまうなんて。

もしかしたら、ずっと前から、
人生についての色んなことを
話をしたかったのが
この人かも知れない、
と思いながら、僕は店を後にした。

きっとまた、会う機会が
与えられるに違いないと
思いながら。