好爺Gさんで、まいらう

やほおブログ難民だす

心豊かな暮らしを

揺りかごの猫と銀のしゃじ

はり・ちゃぴんさんのココロに
響くお歌。

お子ちゃん、んまれたのぁ、ちょい昔、
んま、フツの子だったべよ、
だって、出張もあっし、公共料金も払わねきゃなんめよ、
おいらが知らね内に、歩き始めたみて、
いつから話始めたのかも知んねけど、
お子ちゃんゆった、「父ちゃみてになりて」って、
「父ちゃみてになっかんね」って。

揺りかごの猫と銀のしゃじ、
がっかり坊やと月行く人、
「父ちゃ、いつ帰ってくんの?」
「分からんけど、何時か一緒に、な、」
「そん時ぁ、良い時過ごすべや。」

「いっつの間にか、10越えてたな、」
あいつぁゆった、「父ちゃ、あんがと、ボールあすびしぉ、」
「投げ方おせてよぉ?」
「駄目だぁ今日ぁ、」おいらがゆうと、「今度ね」って、あいつ。
遠去かってく時も、あいつぁ笑顔だった、
「あんたみてになるよ、」そ言った、
「そだよ、父ちゃみてになんだよ。」

揺りかごの猫と銀のしゃじ、
がっかり坊やと月行く人、
「父ちゃ、いつ帰ってくんの?」
「分からんけど、何時か一緒に、な、」
「そん時ぁ、良い時過ごすべや。」

大学出た頃だったっけね、
随分と立派な男になったもんだぁ、
「ちいと、話さねか、」っちゅったらよ、
笑み浮かべたまんま首横に振ってよ、
「車のキ借りにきただけだよ、」
「借りてくよ、またね。」

揺りかごの猫と銀のしゃじ、
がっかり坊やと月行く人、
「お子ちゃ、いつ帰ってくんの?」
「分からんけど、何時か一緒に、ね、」
「そん時ぁ、良い時過ごそ。」

退職して暫くして、あいつぁ出てった、
電話してみたっぺよ、
「都合が良かったら、会いてんだけっと、」ってゆってみた、
「俺も、そ思う、時間さえあれば、」って答え、
「仕事忙しくってさぁ、子供も熱出してて、」
「でも、電話で話せて嬉しよ、父ちゃ、」
「話せて嬉しかったよ、」ってあいつ、
あいつが電話切った時、分かたよ、
ちょうど、おいらみてに成ったんだ、全くおいらみてになったんだ。

揺りかごの猫と銀のしゃじ、
がっかり坊やと月行く人、
「お子ちゃ、いつ帰ってくんの?」
「分からんけど、何時か一緒に、ね、」
「そん時ぁ、良い時過ごそ。」