好爺Gさんで、まいらう

やほおブログ難民だす

心豊かな暮らしを

想い出の散歩(5)

最後に門の近くにきれいに黄葉した木があった。
スマホで写真を撮るために、彼は、木に近付いていった。
僕は、色付いた葉を眺める彼の後ろ姿を収めた。
それが、僕にできる精一杯のことだった。
「記念に一緒に写真を撮りましょう」とか言えたら、良かったのかも知れない。
そうしたら、僕は、彼の肩に手を回しながら、二人の自撮りが出来たのかも知れない。

彼は、僕の熱い想いに気付いていたに違いない。
だからあの時、僕の方から誘いもしなかったのに、一緒に散歩をしてくれたんだ。
僕に思い出をくれるために。