好爺Gさんで、まいらう

やほおブログ難民だす

心豊かな暮らしを

下り列車

今夜の気分はなんとなく、これ。

ブルース・スプリングスチンさんの、これ。

いやぁ、ハードな下向き列車だよ。

おいらにゃ、しごとも親父もあった、
ちったぁできる奴だった訳だよ、
それが材木置き場でレイオフされてよぉ、
愛っちもんもまずくなって、難しい時を過ごした、
今じゃ、車洗いだぜ、
雨が降りゃしまいだよ、
なんだかよ、寂しいとこ向かう列車にでも乗ってるみてだ。

親父は言ったよぉ、「おら、行かんくちゃ、
うまく行った時もあるけど、もぉねえよな、」
親父ぁ荷物を詰めて、おいらを置いて出てった、
親父ぁ中央本線の切符を持ってた、
夜寝床で、笛の音聞いたよ、
霧雨の中の親父とのキスを想ったよ、
おいらは、寂しいとこ向かう列車にでも乗ってるみてだ。

夕べ、あんたさんの声を聞いた、
あんたさんは、泣いて、泣いて、一人ぽっちだった、
あんたさんは、愛は無くなんねって言った、
あんたさんは家でおいらを待ってると、
おいらはジャケットを羽織って、森を走った、
胸が張り避けそうなくれ、懸命に、
高速の切れ目が見えた、
月明かりにおいら達の愛の住処が見えた、
庭を駆け抜け、玄関ドアをぶち開けた、
頭はグラグラ、でも急いで2階へ駆け上る、
部屋は暗く、おいら達のベッドは空っぽ、
で、また長い汽笛の音、
がっくり膝まづき、頭を抱えて泣くおいら。

でっけハンマーでレールの釘ぶち、
雨ん中、組み木をぶっ叩く、
なあ、寂しいとこ向かう列車に乗ってる気が分かったけ。