2008-06-21 うっすらと生きてそれは #その他環境問題 それは、水の揺らぎの中で、 うっすらと生きていた。 小さな命が、水に溶けて見えなくなりそうな 淡さで生きていた。 しかし、それなりの頑強さで。 その生き物は生まれたばかりの 時から、自分で自分の食いぶちを 探さねばならぬ。 他のものに食されることを 免れねばならぬ。 水槽の中の生き物は、 それが100%。 全てが自分。 着飾ることも 騙すこともせず、 ただただ生きる。 生を慈しみ、 時間を慈しみつつ。