好爺Gさんで、まいらう

やほおブログ難民だす

心豊かな暮らしを

想い出の散歩(1)

何度でも、思い出した時に描いておこう。

僕は、昼飯を食べ終わって庭に出た。
やがて、別れなければならないと分かってた。
ベンチに座ってる彼の姿が見えた。スマホで電話をしてた。
きっと奥さんに掛けてるんだろ、と思った。

僕は晴れた秋空の下、一人で庭の隅へ行った。
そこには紅く色付いた葉があった。
この人の近くに居られた時も終わる。
ふと、人の気配に気付いた。
彼がそばにいて、同じ様にその紅を見上げていた。
「きれいな紅葉ですねぇ」と、僕は言うともなくつぶやいた。