好爺Gさんで、まいらう

やほおブログ難民だす

心豊かな暮らしを

軽トラ爺たん

軽トラ爺たん口吻す(7)

外に出ると、暑い日差しが容赦無く人を襲う。風は余り無い。裏手にある駐車場の方に向かって歩きながら、「車かい?どこに行く?」と彼は言った。「うん、軽トラだ。カフェでも良いかなぁ?」と聞くと、「俺の車で後から付いてくよ。涼しいとこなら、どこで…

軽トラ爺たん口吻す(6)

一瞬、その人の唇がほころんで、少し微笑んだ様に見えた。そして、彼は首を縦に振ると、踵を返しおいらを置いて更衣室を出て行った。おいらは身支度を整えて、カアチャンに「友達と会ったから、飯食っていくから」とテキストメッセージを送った。プールの出…

軽トラ爺たん口吻す(5)

「えっ、おいらと?」改めて周りを見回し、おいらが声を掛けたのを確認した。思えば、新型コロナウィルスの感染が始まって以来、友達も含め食事などしたことは無い。まして、全く知り合いでない人と一緒に食事するのは、冠婚葬祭の時ぐらいだ。面と向かって…

軽トラ爺たん口吻す(4)

「昼ご飯、一緒にどうです?」おいらが着替えをしていると、声が聞こえた。褌の紐を結びながら、その声の方を見ると、さっきまで裸だった男が、膝下まで長さの半ズボンと半そでのポロシャツを着終わってそこに立っていた。こっちを向いてるし、他に誰も居な…

軽トラ爺たん口吻す(3)

途中、トイレ休憩を入れながら1時間半ほど歩いた。腕、肩、首回りの筋肉も少しは伸びただろうか?シャワーを浴びる。石鹸でプールの臭いを落とす。水着とタオルを脱水機に掛け、裸で脱衣所に行く。と、さっき見掛けたおやじさんが近くでやはり裸で服を着ると…

軽トラ爺たん口吻す(2)

プールでは歩くだけ。なるべく波を立て、体力を消費する様にして歩く。腹回りの筋肉を少し意識しながら。泳いだり、後ろ向きに歩いたり、横向きに歩いたりの人達が沢山。ぶつからない様に避けたり、方向変更したりしながら、おいらは歩く。暫くして気が付く…

軽トラ爺たん口吻す(1)

それは、朝から暑い日の午前のことだった。おいらは、いつもの様に軽トラを飛ばしてプールへと出掛けた。おいらがロッカールームに入ると、ちょうど誰も居なかった。短パンを下ろして褌を外し、サッサッと海パンになった。モッコリも何もない。スピード的な…