好爺Gさんで、まいらう

やほおブログ難民だす

心豊かな暮らしを

ボヘミア人の悲劇

おいらの大好きなクイーンの歌の
ひとつ。

おいらなりに物語を
分けてみました。

(ぷろろーぐ)
こりゃ、現実だべか?
それとも空想け?
地滑りに捕まっちまって、
現実から逃げらんねみてえだ。

目、開けて、
空を見上げて見るべ、
おいらぁかあそうな子だけんど同情ぁ要らね、
だっておいらは、テキトーにやっちまうからさ、
ちょびっと高く、ちょびっと低く、
どっちみち、風は吹くべ、だかん関係ね、関係ね。

(第1幕 やっちまった)
母ちゃん、殺っちまったよ、
そいつのどたまに銃を向けて、
引き金引いたら、逝っちった、
母ちゃ、おいらの人生は始まったばっかり、
だけんどおいらはそれをフイにした、全部捨てちまったんだ。

母ちゃ、
あんたを泣かす積りじゃ無かったんだ、
明日は戻れないかも知んね、今度こそ、
頑張って生きてってな、なぁんにも無かったみたいに。

遅すぎたよ、おいらの時間は終わっちまった、
背骨に御寒が走るよ、
激しい痛みあんだ、
さいなら、みんな、おいらは行かなくっちゃなんね、
真実を見据え、あんたらをみんな置いてかなきゃなんねんだ、
母ちゃ、死にたくねえよ、
おいらなんて、生まれてこなきゃ良かったんだ。

(第2幕、大陪審
おや、男の小さな影が見えるよ、
道化だ、道化だ、おかしな踊りでも見してくれるのかな、
雷と稲光がおいらを震え上がらせる、
ガリレオフィガロ高官様だ。

おいらは貧しい子供で、誰にも愛されなかったのでごぜます、
こいつは貧しい子供だ、卑しい生まれで、
この巨大な貧しさから救ってやれ、
どうかお気軽に、おいらを見逃してやってください、
ダメだ、そいつは自由にはしない、解放しろ、
ダメだ、そいつは自由にはしない、解放してくれ、
ダメだ、自由にしてくれ。

母ちゃ、母ちゃ、おいらを解放してくれないよぉ、
魔王が悪魔を呼び出してるんだ。

(第3幕 狂乱)
おいらを石に変えて目に唾を吐こうってのかい?
おいらを愛して、死の中に引きずり込むってかあ?
おいらにはそんな真似、させねぞ、
おいらは行かんくっちゃ、こんなとこから出て行かんくっちゃなんね、

(えぴろーぐ)
何でもないよ、
誰にも見えやしないさ、
ただの想像だよ。

どっちみち、風が吹いて飛んでっちゃうんだ。