貞千代の向かい側に褌バーがあった。
サラリーマンのおいらは、ひと月かふた月に一回くらい
行ってた。
中々行けないので、行ったら閉店まで居るのが常だった。
それなりに美味しいことがあったし...。
で、着替えて外に出て暫く行くと浅草六区の交番の前を通る。
それが駅までの一番の近道だ。
いきなし、自転車に乗ってたお巡りさんに呼び止められる。
どんな風に声掛けられたかは覚えていない。
けど、ハサミ等の刃物を持ってないか調べてる、ってなことを言ってた。
で、「リュックの中身を見せてください」と言うので、
電車を心配しながら、見せる。
別に危険物は何も入ってないから、やがて放免に。
そこから猛ダッシュ。走る走る。
乗り遅れたら、ヤバいヤバい。
これが、一度ならず三度くらいあった気がする。
冬だった様な気がするけど、こっちの事情をお構いなしなのが、一番頭に来た。
しかも、意味ないし...。
ただのお巡りさん側の自己満足。
