近所の家の前を通る時、
大きめの鳥が庭木のところで
遊んでいるのを見た。
いや、もしかしたら、
住みかを探していたのかも
知れない。
3年前なら、手つかずの
雑木林がすぐ近くにあった。
30年も前なら、ずっと、ずっと
たくさんの雑木林がここに
あったはずだ。
おし、40年も前だったら、
年に2度くらいしか人が
立ち行かない広い雑木林が
ここにあったはずだ。
人間の開発が、動物達には
脅威になる。
方向性の定まらない開発、
ただの金儲けだけのための
開発がまだまだたくさん
ありそうだ。
小鳥達が住み良ければ、
きっと、きっと、
人間にも住み良いはずだ。
父と母と訪れた、
丸みの掛かった大地が
頭に浮かぶ。
確か、木を切って
丸坊主になっていた。
あの大地は、今は平らになり
団地となった。