会社からの帰り道、夜空を見上げる。
暗いから、何も見えない。
きっと、雲が出てるのかも知れない。
星を探して、夜空を見上げる。
ずっと前から見ていた夜空だけど、
今しかない、この夜空を。
僕が探してるものは、
厚い雲の向こうに、きっとある。
望遠鏡は買ったけど、使ってない。
やっぱり、自分の目で探してみたい。
僕だけの星を。
僕だけに輝く星を。
冷たい風がほほに心地良い。
一瞬、星が見え、空気が見え、地球が見える。
僕のために光ってくれてありがとう。
残念だけど、僕だけの星なんか無い。
僕に向かって、光ってくれる星が、全部僕の星。
そして、みんなの星。