黙りこくった独りもんが
等間隔に席を空け、
大きな荷物と共に
座ってる。
うぃけんどのこの時間に
おいらが電車乗るのは、
久々。
時々、話し声が聞こえ、
やがて、車輪とレールが
擦れる音に紛れて
消えてく。
遠い昔、初めて電車に乗った時、
空調は無く、空けた窓から
ブレーキパッドの擦れた
臭いが、車内に漏れてきたもんだった。
電車は、あの頃より少しは静かになった。
電気を元に、モータを回すっち
しくみは変わらないけんど。
ヒトを運ぶ手段は変わらないのに、
ヒトのココロは、どしてこんなに
変わったんだろ？
群れて動きたがるニッポン人の
嗜好は変わらない様に見える。
おいらみてに、
働くために働いてるヒトも
まだまだ多い。
ジンセを楽しむために
働けたらなぁ...。
若い男子は、一体、
何のために働いてんだか
分からん。
見極めのできない男子の
多いこと。
