このお陽様はおいらの。
この、今ここに差すこの場所の
この温かさはおいらの。
今この世の生を受けた者になら、
誰にでも与えられる
大きな恵み。
もちっとでここどくから、
それまでは、このテーブルと
この椅子の小さなセットの塊に
差す光はおいらの。
ぼんやりと
静かに成長する緑を眺めながら、
朝のひととき、
露が葉から滴り落ちるその瞬間、
それは、自然がくれたありふれた
奇跡。
どこにでもある、
しかもどこにでも
なければならない
偉大な奇跡。
水が海から空に登り、
やがて舞い降りるその奇跡。
おいらは、コーシーをちびちびと飲みながら、
その奇跡を感じる。
願わくば、その奇跡が、
平和のタネになります様に。
下穿きは、トランクスで。