お日柄も良く、
ご近所さんとこのマイカーは消え、
きっと、それぞれの母の日を祝いに
出かれられたんでしょう。
おいらは、といへば、
そよ風を家の中に招じ入れ、
インスタントのコーシーでも
飲みつつ一休み。
おいらの心に思い出されるのは、
穏やかな母の顔よりもむしろ、
病室で苦しんでいた母の顔。
緑とお陽さんの柔らかい光の中で、
木の葉を揺らす風を眺めながら、
母の子に対する愛を思ふ。
それは、過ぎたこと、と。
(世の中の)子を殺してしまう母の
ココロが分からぬ。