好爺Gさんで、まいらう

やほおブログ難民だす

心豊かな暮らしを

子猫のゆりかご

あぐりー・きっ・じょー
って人が歌ってたんかなぁ?

歌い手の名前は覚えてないけど、
好きなお歌の一つだった。

お子ちゃんはんまれたばっかだ、
正常分娩だったそうな、
おいら達ぁ色々と計画してたけんどな、
金も払わんくちゃなんねっし、
おいらの居ね間に歩き始めて、
しばらくしたら喋り出したみてぇよ、
みるみる内にデカクなってな、
父ちゃみてになんだ、っち言いながら、
おいらみてになるんだと。

ゆりかごの子猫と
銀のしゃじ、
気落ちしてる子と
月の人、
家さ帰ったらよぉ、
何時んなっか分かんねけど、
一緒に遊ぼや、
おいら達ぁ、
楽しめるよなぁ。

お子ちゃんが10になった、
頃だったかなぁ、
父ちゃ、ボールどうも、って言った、
一緒に遊ぼよ、って、
投げ方おせ-てくれよぉ、って、
今日ダメだ、やることえっぺでな、っておいらが言う、
そしたら、良いよ、ってお子ちゃんが、
歩き去りながら、
微笑んで言う、
父ちゃみてになんだ、
おいらみてになるんだ、って。

ゆりかごの子猫と
銀のしゃじ、
気落ちしてる子と
月の人、
家さ帰ったらよぉ、
何時んなっか分かんねけど、
一緒に遊ぼや、
おいら達ぁ、
楽しめるよなぁ。

大学から戻って来た、
時があったよ、
も、すっかり大人びてたお子ちゃんに言った、
おいらの誇りだよ、
ちぉっと座って話そか、
そしたら首を横に振って、
微笑みかけた、
父ちゃ、ちぉっと
車の鍵借りに来ただけだよ、
お願げ、後で話そ、だって。

ゆりかごの子猫と
銀のしゃじ、
気落ちしてる親父と
月の人、
家さ帰ったらよぉ、
何時んなっか分かんねけど、
一緒に遊ぼや、
おいら達ぁ、
楽しめるよなぁ。

おいらが隠居したずっと後で、
家を出てったお子ちゃんに、
電話を掛けた、
おめが良けりゃぁ、ちっと、会いてんだけんど、
父ちゃ、そうしたいよ、
時間があればね、
新しい仕事の山場なんだよ、
それに子供達が風邪引いちゃってさ、
父ちゃ、話せて嬉しぃよ、
ホント、嬉しいよ、
で、電話は切れた、
おいら分かったよ、
お子ちゃんはおいらみてに育ったんだ、
まったく以って、おいらみてにな。

ゆりかごの子猫と
銀のしゃじ、
気落ちしてる親父と
月の人、
家さ帰ったらよぉ、
何時んなっか分かんねけど、
一緒に遊ぼや、
おいら達ぁ、
楽しめるよなぁ。

いつか、きっと。