歩く、帰り道。
おいら、今日は、気迫で
やや遅帰り。
「これいじょ、できねっ、」と
内心思いながら。
おいらの上司は、おいらの書いた
文章を見て、何か思っただろーか？
ただのやっかいもんだと
思っただろーか？
それで良い。
嫌ってくれなければ、
ここから去ることは難しい。
おいらは土砂降りの中を行く。
昨日なら、何としても、
出口を探すために、
前進してた。
今日は違う。
たどり着けないと分かったら、
道を探すこともせずに
引き返す。
綿のブリーフに、ブロードのステテコで。
お空の雲のように、
風の動きがなすがままに
活きたく。
