春作りの国から

おいら、春なんて、
ほっといても来るもんだと
思ってた。

雪なんて、ほっとけば、融けると、...。

でも、かの地では、雪は運んで
川にでも流さなきゃ、
春は来ないらしい。

家の屋根に乗った雪は
自分で下さなきゃ、
家を維持することが
できないのかも。

春は自分の手で作らにゃ。

北の大地は、そんなに
簡単には人を受け入れないらしい。

北の国の春を開く人たちには
頭が下がる。

ココロの春を求めて、
今日もおいらはさまよう。