誰にでも、きっと、
そんな時があるだろう。
膝まづき、祈りたい気持ちになる時が。
そして、ブレスレットを投げ捨てながら、
この悪魔、といい捨てる時も。
やり場の無い不安と、そして、
やり場の無い不満。
神のために何もしたことがないのに、
神にすがろうとする。
誰も悪くないのに、
何かを悪者にしたくなる。
両社は似ている。
救われることもなく、
咎を受けることもないのを知りながら、
人は頼り、人は罵る。
行っちまいな、と人が言う時、
それは、一体全体、
誰に向かって言ってるんだろうか?
祈ろう、とにかく。
この祈りが、神の元には届かぬとも、
いつか人のココロに波を立てるかも知れないから。
いや、多分、自分のココロを鎮めるために。