ふと、思い出すなあ、初めての
飛行機旅行。
初めて降り立った異国の地。
埃っぽい緑と車の列。
僕は、本当にそこに
居たんだろうか?
淡く頭に甦る。
そして、そこからは、
昔昔の漢文の時間に戻る。
僕は、人の宿題をそのまんま
写して出してしまった。
先生は、そのことに気付いて、
暗に僕をたしなめた。
それ依頼、僕は自分の生き方で
生きることを決めた。
何があろうと。
そして、異国の地でも、
僕は僕で居られた。
20年も前のことだ。