ドラム・ビートが聞こえる。
広場の夏祭りの太鼓の音だ。
祭りが嫌いなわけではない。
祭りの人ごみが嫌いなわけでもない。
ただ、祭りに待つわる、楽しい思い出は
持ち合わせていないのだ。
主催者側になって、祭りを盛り上げるのも、
協賛者になって、売り上げを守ろうとするのも、
それはそれで楽しみ。
みんなが楽しめたら、
良いよな。
遠い昔は、その向こう側に、
男女の出会いがあったそうな。
あの太鼓の響きは、何故かココロをくすぐる。
行って、聞いてみたくなる。
太鼓の響きは今も聞こえる。
そして、僕のココロを誘い出す。