好爺Gさんで、まいらう

やほおブログ難民だす

心豊かな暮らしを

鳩が飛ぶ間に

もしかして、自分の顔を鏡で見て、
自分が余りに年を取ってしまったのに気づいたら、
外へ出て、明るい日の光に当たろう。

青空の下で寝っころがって、
青春時代に聞いた歌を思い出そう。

俺の親父は、何なの。
著名人じゃないし、識者じゃないし、
ただの親父。

俺のお袋は、何なの。
何かを達成したの?
苦しみながら逝ってしまった。

俺は、何なの?
何をしたの?誰が覚えててくれるの?
俺の名前、俺の体、俺のしたこと、
俺のしたかったこと、俺のココロ。

公園を歩いていくと、鳩が寄ってきた。
君たちに上げる餌は無いよ。
でも、彼らは来る、僕は歩く。

ベンチに座り、快晴の空を見上げる。
秋風が僕のほほを撫でる。

歴史に名前を刻むことは、多分無い。
そのために、よっぽど良いことはできないだろうし、
よっぽと悪いこともできないだろう。
生きていく、ただ、生きていくために仕事をする、
サラリーマン。

多分、亡くなった何年後かには、誰も覚えては居ない。

芝生の上に寝そべって目をつぶる。
僕がここで生きてきたことは、
何年か後にはどうでもよい事になっちゃう。
何千年も後に名を残すのはほんの少し。

青空が頭の中に広がる。
群れから離れた一羽の鳩がその中を飛んでいく。
秋の風が、肺から入ってココロを濡らす。
夢から覚めて、自分を見る。

多分、みんなから忘れられる、多分そうだけど、
僕は、歩いていく、これからもずっと、死ぬまで。

ここいらで、ちょっとずつ、人の役に立ちながら。